今までは安泰だった、大学の附属校も、気を許してはいられません。系列の大学への推薦実績が評価されるのは、東の早・慶・立教・明治。西の関学・同志社ぐらい。名門、青山学院高等部や旧制中学の流れをくむ学習院高等科でさえ、国公立、早・慶への進学率が問われています。有名私学といえども、この少子化の時代、できる限り優秀な生徒を集め、いかに学力を叩き込むかに存亡がかかっているといえるでしょう。関西大学第一高校の公式ホームページに、東大に合格した生徒の『喜びの声』が掲載される時代になったのです。公立高校の中・高一貫教育化も全国的に進んでいます。東京都を例にとれば、二〇〇五年に白鴎高校附属中学が開校。定員一四四名のところ、二〇五四人が殺到し、競争率は一四倍に達しました。二〇〇六年に小石川高校、両国高校、都立大附属高校、九段高校が中・高一貫のための中学受験に踏み切り、二年目の二〇〇七年は、偏差値五五前後まで上昇しました。大学受験の実績が出るころになれば、現在の中学受験の勢力図に大きな影響を与えることは必死です。