植物は安全だという現代神話は、食べられる野菜ならもっと安全だという信仰になりやすいのですが、前述したフロクマリンが多く含まれるとされるのが、セリ科やミカン科の植物。セリ科の有名な野菜といえばパセリ、セロリ、セリ、ニンジンなどがあります。ある雑誌がセロリ化粧水という特集をしたのは、まさにこの神話がさせたものでしょう。もしかすると日焼けを好む欧米には、セロリを用いた手作り化粧品の風習がどこかにあって、それを真似たのかもしれません。これは人種の違いを忘れた例でしょう。あるテレビでは、ミカン科の果実を袋に入れて浴槽に入るという健康法を紹介していましたが、体を洗った後に入浴してそのままお風呂を出たら、翌日は首筋にも腕にもフロクマリンが付着しているでしょう。そしてそのまま外出しかとしたら、かぶれたり日焼けしたりする可能性があります。クマリン系の香りは入浴剤によく使われますので注意してください。もちろん、セリ科、ミカン科以外の植物にも注意が必要です。ソバ(タデ科)は、ルチンやコリンなどビタミンPに富んでおり、高血圧を避ける食品として有名ですが、このソバ汁を化粧水に入れると、ソバに含まれているファゴピリンというフロクマリンによって顔にシミができるという危険を覚悟しなければなりません。「フロクマリンは石けんで落ちるから」といって妙な安全性を主張したり、ミカン科のエキスを平気で添加したりするメーカーもあるようです。ちょっと無神経ですね。
[参考サイトのご紹介]
POLAのアンチエイジングアライアンス宣言
http://www.pola.co.jp/company/AAA/index.html
エイジングケアと化粧品のPOLA
http://www.pola.co.jp/